国税庁から「e-Taxの未読通知」と「還付金のお知らせ」が届いたら、つい確認したくなりますよね。ただ、Android版アプリのダウンロードまで求めるメールは、リンクを押す前に立ち止まりたい内容です。
『ヨハクシロ』のテツです。気になったので、2026年10月時点の公式情報を調べました。今回は不正アプリへ誘導する手口との共通点と、メールを読んだ後にできる対処を、操作した段階ごとに整理します。
この通知、アプリを入れる前に立ち止まりたい
「未読のお知らせが1件」と言われると、確認だけなら大丈夫かなと思いますよね。でも、還付金の案内からAndroid版アプリのダウンロードへ進ませる流れには、強い警戒が必要です。
フィッシング対策協議会は2026年9月30日、国税庁をかたって不正アプリを入れさせるメールを公表しました。メッセージボックスの確認を口実にする事例もあり、この通知と手口が重なります。
ただし、送信元アドレスとボタンの実際のリンク先が分からないため、この一通の配信元までは確認できません。文面からは不正アプリへの誘導が強く疑われるので、本文の案内には従わないでください。
「金額は書いていません」でも安心できない
このメールは、還付金額や振込予定日を載せず、ログイン後に見るよう促しています。お金を直接要求していないから安全、とは言い切れません。アプリを入れさせること自体が目的の可能性もあるからです。
| 文面の特徴 | 気をつけたいこと |
|---|---|
| 未読通知が1件 | 件数が具体的でも、正規の通知である証明にはならない |
| 金額を本文に記載しない | 情報を伏せていることだけで、安全とは判断できない |
| Android版のダウンロード | メールを起点にアプリを入れず、公式の利用方法を別に確認する |
マイナンバーカードでの認証、送信専用の案内、税務署への問い合わせといった言葉も並びます。もっともらしい説明が続くと、途中のダウンロード案内まで正規の手順に見えてしまうんですよね。
僕が気になるのは、還付金の内容よりも「アプリからのアクセス」に誘導している点です。通知を読むために新しいソフトを入れるよう求められたら、いったんメールから離れる判断が役立ちます。
本物のe-Tax通知もあるから、違いを見よう
e-Taxは、登録したメールアドレスにお知らせを送ることがあります。つまり「税務署からメールが届いた」だけで偽物とは決まりません。本物にもメッセージボックスの確認を促す通知があります。
国税庁は、e-Taxから送るメールには添付ファイルを付けず、原則として本文にURLも載せないと説明しています。公式に掲載された通知のパターンと、実際の案内を照らし合わせるのが大切です。
- 「e-Taxアプリ」という名前に注意
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2026年9月30日の協議会の注意喚起では、スマートフォン用e-Taxアプリは提供されていないとされています。マイナポータルなどの正規アプリと、メールが称する「e-Taxアプリ」を混同しないことが大切
送信元の表示名が「国税庁」でも、それだけでは信用できません。公式の送信元表記に似せることも可能です。日本語が自然か、ロゴがあるかといった見た目だけで、ダウンロードへ進まないようにしましょう。
文字の間に見えない文字が混じっている
この文面には、文字の間にゼロ幅文字などの見えにくい文字が多数含まれています。普通に読むと気づきにくいのですが、コピーして検索したときに、同じ文章が見つかりにくくなることがあります。
こうした文字の混入だけで、詐欺と断定することはできません。表示や変換の事情もあり得ます。ただ、国税庁を名乗る文面でアプリの入手まで促している今回のケースでは、慎重に扱いたい特徴です。
検索で同じ件名が出なかったから、本物なのでしょうか。そこも判断材料としては不十分です。件名は変えられますし、見えない文字で検索結果が変わることもあるので、公式の手順を優先します。
還付金はメールを離れて確認できる
還付金が本当にあるなら、怪しいメールのボタンを押さなくても確認できます。いつも使っているブックマークなどからe-Taxの公式サイトへ入り、そこにあるログインの案内を使ってください。
公式の通知では、お知らせは「お知らせ・受信通知」、還付申告の処理状況はマイページの「還付・納税関係」から見る案内があります。何を確認したいかによって見る場所が違うので、慌てなくて大丈夫です。
メッセージの詳細を見る際に、電子証明書による認証が必要な場合はあります。でも、それはメールのダウンロードボタンが正しいことを意味しません。必要な認証やアプリは、公式サイト側の案内で判断します。
開いただけ?押した?対処はそこから分かれる
「もう開いてしまった」と不安になるかもしれません。メールを読んだだけなのか、サイトを開いたのか、情報を入力したのかで状況は変わります。何をしたか、順に思い出してみてください。
- まだ操作していない:ボタン・添付ファイルに触れず、公式サイトへ
- メールを読んだだけ:返信や追加操作をしない
- サイトを開いた:入力・権限許可・ダウンロードを止める
- アプリを入れた:通信を止め、端末への対処を相談
リンクを押してしまっても、その先の入力やインストールは止められます。ページを閉じ、ファイルが保存されていないか確認しましょう。クリックだけで被害が確定するわけではありませんが、安全の保証もできません。
ファイルをダウンロードしたことと、アプリをインストールしたことは別です。保存しただけなら、そのファイルを開かず削除してください。設定変更や権限の許可まで進んだ場合は、端末の相談につなげます。
情報を入力したなら、入力した先の対策も
利用者識別番号や暗証番号などを入力した場合は、公式サイトを別に開き、変更できる認証情報を変更します。メールのリンクへ戻って取り消そうとすると、さらに情報を渡すことになりかねません。
同じパスワードを別のサービスでも使っていたなら、そちらも変更が必要です。アプリを入れた可能性がある場合、変更には別の安全な端末を使うと、不審な端末で新しい情報を入力するのを避けられます。
テツ不正な端末で、パスワード変更や銀行へのログインを続けないようにしたいですね
カード情報ならカード会社、銀行のログイン情報なら銀行へ、公式の連絡先から早めに相談してください。認証コードまで入力した場合も、そのサービスへ連絡します。請求が出るまで待つ必要はありません。
Androidアプリを入れた場合は通信を止めよう
不審なアプリを入れた場合は、機内モードにし、Wi-Fiも切って通信を止めます。これはIPAが不正アプリへの対処で示している手順です。アプリを起動して確かめるより、先に通信を止めたいところです。
設定のアプリ一覧から不審なアプリを確認し、削除について携帯電話会社などに相談してください。IPAは影響範囲が分からないため、削除だけで済ませず、より安全な対処として端末の初期化も勧めています。
- 身に覚えのないSMS送信やキャリア決済の請求がないか確認する
- アカウントの登録・変更通知が増えていないか確認する
- 初期化前に必要な記録を残し、復元の仕方を相談する
初期化すると端末内のデータが消えるため、急いで自己判断するより、必要な記録と復元方法を相談しましょう。復元するなら、不正アプリを入れる前のバックアップを使うことが重要です。
報告先を確かめて、メールには返信しない
不審なメールは、返信して正体を確かめる必要はありません。メールサービスの迷惑メール報告を使い、フィッシング対策協議会への情報提供も検討できます。報告先は協議会の公式ページで確かめます。
相談用に、件名、受信日時、送信元、行った操作を記録しておくと状況を説明しやすくなります。リンク先を調べるためにわざわざ開く必要はありません。公開の場へ載せるときは、個人情報を隠しましょう。
還付金の有無を知りたいときは公式のe-Taxへ、端末に不安があるときは携帯電話会社などへ。僕なら「至急」という言葉より、この二つを先に選びます。メールの中で手続きを完結させようとしなくて大丈夫です。





